DAIMON ORTHODONTIC OFFICE

だいもん矯正歯科

デザイン 株式会社リアルクリエイション 小島賢士
CG製作  株式会社フォールームス
施工   株式会社のあ建築設計
造作家具 株式会社アダル
撮影   アール・イー・エム 藪亀寛

プロジェクトの経緯

  •  施主から電話で問い合わせがあり、スタートした「だいもん矯正歯科」は、福岡県は北九州市小倉北区のリバーウォークの近くに位置する計画で、タイトなスケジュールながら施主の早期決断により、スムーズに事が運んだとても印象深いプロジェクトだった。
  •  元々はアパレルが入っていたテナントで、居抜き状態だったことからトイレ便器や照明器具、建具など転用できるものは徹底して転用した。
  •  今回は矯正歯科で、カウンセリングに力を入れたいという依頼だった。このことから受付とカウンセリングを連結させ、受付とのアクセスを重視した。また診療と院長室を連結させ、カウンセリングもできる診療室を提案した。このことで決して広くないテナント面積ながら、狭さを感じさせない豊かな空間となった。このことはミニマリストの考え方と通ずるが、一つの機能しか持たないものを作らないようにすることである。なるべく2つ以上の機能を併せ持つ空間を作ることが広い空間を作る秘訣であるが、このような思い切った提案を受け入れてくれる施主の英断には感謝しかない。
 

ファサード

 道路沿いのファサード。マンションの1階の店舗で、元アパレルショップらしい軽快でカジュアルなファサードが、良い印象を作り出している。

 ファサード

 ガラスの構えを利用し、全面的に受付・待合を見せるように設計した。カフェのような・・・オフィスのような・・・家のような・・・そんな、見る人によって印象が変わる曖昧な空間を目指した。歩く人に「なんだろう?」と思ってもらえると幸いである。
 

 受付・待合室

 白い壁と木の天井がベースの空間構成になっている。天井の木は上質なオーク材の突き板を使用している。アクセントに濃いグレーのアイテムがスパイスになっている。日中は外光が豊富に入り、とても明るい印象を与えてくれる。

受付・待合室

 レセプションカウンターにもオーク材を使用している。上品で親しみやすい木の表情が、院長先生の印象にあっている。
 

カウンセリングブース

 カウンセリングのドアをフルオープンにしたところ。受付の作業デスクとカウンセリングテーブルが「ひとつながり」になっているので案内しやすい動線になっている。
 

カウンセリングブース

 受付カウンターとカウンセリングテーブルがつながっているのがよくわかる。このテーブルと受付カウンターをつなげたことは、受付カウンターへの電気やLANなど配線の導入問題の解決というメリットももたらした。
 

受付・待合室

夜の待合の雰囲気。オーク材の天井は、カジュアルな印象を昼は与え、夜はしっとりとした上品な印象を与えてくれる。そして間接照明で浮かび上がるゲートが印象的で象徴的である。このゲートは施主の要望で最初からあった。大きい梁を隠すためにゲートにすることで、圧迫感を無くそうというものである。
 

受付・待合室

 あまり決めすぎない空間を目指した。統一感はありつつ統一しすぎないことも大切なことである。あえて「抜く」ことで気取らない雰囲気になる。
 

受付・待合室

 夜はリビング・ダイニングのような「家」っぽい印象が強くなり、より落ち着いた居心地の良い雰囲気になる。患者さんにとって、帰りたくない空間になるようイメージした。
 

カウンセリングブース

 カウンセリングブースの仕切りの梁は、ラフな印象の鉄骨を使用したかったが、コストや工期の問題から木製に変更した。コンパネと呼ばれる合板で作った擬似鉄骨であるが、ネタバラシをしても意外に好評なのは、DIYでうまく処理することに昨今は価値を感じるからであろう。
 

診療エリア

 診療エリアのユニットは2台スタートである。部屋の区切りはあまりなく、視線が合わない程度の仕切りにおさえ、空間の広がりの方を優先している。また部屋名は色で表し、ネイビーとグリーンで構成している。ユニット色と床の色をその色にしている。
 

診療室(ネイビー)

 ネイビーは主に院長先生が使用するユニットで、院長デスクが隣接したレイアウトになっている。ネイビーと書かれたパネルは、部屋案内でありつつ院長デスクの目隠しパーテーションの役割も果たしている。
 

診療室(ネイビー)

濃紺の空間は木と白ベースの空間によく合う。歯科ユニットと床の組み合わせが空間に重みを与えてくれている。また医院のイメージカラーでもある色なので、患者さんにとって多く刷り込まれる色となる。 
 

X線室

 X線室は囲まれた空間であることから、子供が恐怖を感じるので、明るい壁紙にしてほしいと依頼があった。そこで原色のミッフィーカラーの組み合わせを提案してみた。
   

パウダールーム

 間接照明のみで構成している。この間接照明の空間は、設備の配管経路になっている。今回のプロジェクトは、床上げができないという大きな問題点があった。そのため配管経路は初期段階から考えておかなければならなかったが、この間接照明が作れたのはそのためである。これもミニマリストの考えで、なるべく2つ以上の機能を持たせるというものである。ディスプレイの花が浮かび上がり、とても良い空間になった。
 

トイレ

 トイレもパウダールームと同じく、配管経路の確保のため間接照明が収まる空間を作っている。照明はこれのみである。アクセントのスプライトが光線のような印象で面白い。
   

スナップ

 待合にはデロンギのコーヒーメーカーとアマダナのウォーターサーバーを設置している。これは施主のこだわりアイテムである。
 

壁面アート

 この壁面アートは鋲と麻縄で作っている。モチーフは矯正の指標となる横顔のポイントを線で結んだもので、わかる人にはわかるアートである。これも施主のこだわりアイテムである。
 

看板

シンプルなアルミ複合版の看板。ロゴデザインのマークは門の略字をモチーフにしている。院長の名前の「門」と、受付・待合室の大きなゲート(門)がそのモチーフになっている。ネイビーを今回は医院イメージにした。爽やかでレトロでビンテージな印象のあるカラーなので、特に印象に残りやすい色である。他に診察券やDMでこのロゴとネイビーカラーを使用している。テーマカラーを繰り返し用いることは。医院イメージを定着させていくことがその目的である。

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